講師の蛯子貞二氏解説により
城ヶ島の自然・地質を観察しました
観察開始後、まず目に付いたのは外来植物です。
ここ城ヶ島に限らず、最近はどこへ行っても外来植物が勢力を拡大していてます。
こういった植物は見た目が綺麗であることから、多くの人は外来植物という認識よりもあちこちに綺麗な花が咲いていて美しい風景(花)に出会えたと感じているのではないでしょうか。
美しいと感じる心はとても大切ですが、私たち神奈川県自然保護協会の観察会は単に花を見つける楽しさを知るというものではなく、もう一歩深く自然を知ってもらえ、ご自分なりに考えて頂くきっかけをご提供出来る観察会開催しています。
さて、外来植物、特にオオキンケイギクは、日本全国で急速に繁殖を続けていて特定外来生物に指定されていまます。更に増えることにより在来種を圧迫することが心配です。
オオキンケイギク
ヒルザキツキミソウ
ハクチョウソウ
島の中を進むと海岸独特の春の花がいろいろ見られました。
ハマヒルガオ
ハマエンドウ
ハマボッス
マルバシャリンバイ
強風のせいか枯れ木が目立ちます
島南端の岩場はいろいろな地形地層が観察出来ます。
ここ城ヶ島は地形地質の観察場所としてとても「良い場所」なのです。
地質、地形というとどうしてもマイナーであったり専門的な領域に思えますが、実はとても面白く、興味深いものなのです。
専門的な知識を持った講師の人の話を聞きながら観察すると、目の前の風景が何万年も前にタイムスリップしたり、何万年も後にタイムスリップしたりする錯覚に浸れます。
そんなワクワク・ドキドキを提供出来る観察会に是非ご参加ください。
海蝕台 三崎面は約30メートル
火炎構造:地球の歴史が作った岩によるアートと言えますね
火山豆石
折りたたまれた地層
同じ地層が布団をたたんだように繰り返し現れます
付加体:プレートの動きに載って北米プレート側に押しつけられた堆積物が
複雑な地層を造りだします
地下の様子などを想像して頂きやすくするためこういった補助資料もお渡しし観察会の充実度を高めています。
東京軽石層:海を渡ってきた箱根の火砕流堆積物
熱心に説明を聞かれる参加者の皆様
観察会は企画者や講師だけでは決して成り立ちません。
こうして参加してくださる皆様があって初めて成り立ちます。
参加して頂きました皆様、本当にありがとうございました。